アジアで「食」といったら思い浮かぶのはどこでしょう？バンコク、香港、もしくは東京？ではマレーシアのジョージタウンはいかがでしょうか？
マレーシアの北西に位置するペナン島にあるジョージタウン。かつてイギリスの植民地でもあり、今ではもっとも美食な街の一つとして注目を集めている場所です。
2009年ニューヨークタイムズ紙では世界一の食都のひとつとしても取り上げあられ、中華、マレー、インド料理のそれぞれの良いところを取って発展を遂げたジョージタウンの料理は、周辺地域の中でももっとも美味しいと言われています。
ジョージタウンの料理教室に参加する筆者。
ここへ最近訪れた際、その地ならではの地元料理をぜひ習いたいと思いました。
その地で美味しいといわれる様々な料理をレストランや屋台で試した後、地元の料理を習うべく、トロピカルスパイスガーデンという場所へ向かいました。
まずはスパイスガーデンと呼ばれる100種類以上のスパイスやハーブが植えられている庭を歩いて周るツアーからスタートしました。そこではこの後のクッキングクラスで使う香料スパイスなどの紹介もあり、実際にそれらを見て周ることができました。
ツアーの後は所要時間1時間ほどのクッキングクラスです。
教室の設備は新しく、10人程度までの利用が可能でした。教室に入ると、すでにこれから使う材料など、全てがきれいに並べられており、なんと玉ねぎは皮まできちんと剥かれてありました。
料理教室（Tropical Spice Garden Cooking School）の設備。
メニューのタイトルは「ザ・マレーシアの昼食！（A Complete Malaysian Lunch）」、講師はアジザさんです。メニューの内容はというと、チキンとじゃがいものマレーシア風コロッケ（マレー語ではBegedilと言います）、フィッシュカレー、バナナパンケーキです。
スパイスガーデン特製エプロンをつけてから、まずはバナナパンケーキの生地作りから始まります。生地が混ざったところで、次はコロッケを作ります。まずはすでにサイコロ状に切ってあったじゃがいもと野菜を炒めます。そして鶏肉も炒め、小さく切り、そして全部を混ぜます。これらが混ざったところで、今度はこれを小さいミートボール状に丸め、パン粉をまぶします。フライパンで外側がきつね色になるまで火を通します。
次はフィッシュカレーです。魚も各々の量が小さなボールに分けて置かれています。
ラッキーなことに、私の分には魚卵も入っていました！カレーは野菜を切り、土鍋で炒めることから始まりました。そして水、カレー粉、その他数種類のスパイスを加えます。それからオクラ、魚、ココナッツミルクを入れ、しばらく煮ます。
最後はバナナパンケーキの生地を焼きました。すでに生地を最初に作っていたので、ここでは焼く作業のみです。
そしてついに試食です。今回のクラスは7人の生徒がいました。それぞれ完成した料理をお盆にのせ、料理教室の二階にある食堂へ移動します。そして努力して完成させた料理を堪能しました。
完成した料理：バナナパンケーキ、フィッシュカレーとマレーシア風ポ テトコロッケ。
料理の感想を一言で言うと、「上出来！」でした。これまでに作った料理の中で一番おいしかったように思います。マレーシア風ポテトコロッケは味付けもちょうど良く、中はしっとり。フィッシュカレーは辛味、甘味そして酸味のそれぞれが良いバランスでした。バナナパンケーキもおいしかったです。
最後にこれらの料理のレシピをもらいましたので、これで家に帰っても自分で作ることができます。また今回使った料理の材料のほとんどが自国に帰っても手に入れることが出来るものであったのが良かったです。
このトロピカルスパイスガーデンクッキングクラスを受講して本当に良かったです。地元の料理をぜひ作ってみたいという方にはお薦めのクラスです。マレー、中華、インド料理から多くの影響を受けたこの島の料理の特色を生かした、多様なメニューからなるクラスを受講することができます。（クラス開講は火-日曜日）
今回、世界一の食都のひとつとして注目を集めているジョージタウンを訪れたこの旅は大成功だったと言えるでしょう。素晴らしい食の数々を試食することができただけでなく、その作り方まで学ぶことができた旅となりました。
トロピカルスパイスガーデンまでの行き方
トロピカルスパイスガーデンまではジョージタウンの中心から、簡単に行くことができます。ダウンタウンにあるコムタービル近くにあるバス乗り場から101番もしくは102番のバスに乗るか、もしくはチャイナタウンの中心にあるLebuh Chulia通りから101番バスに乗って行くこともできます。101番バスにチャイナタウンから乗る場合、スパイスガーデンまでは約45分ほどで着きます。
