あなたが自然愛好家ならば、マレーシアの中でもタマン・ネガラは是非訪れたい場所です。ここは世界最古の雨林として知られ、1億3000万年前までさかのぼり、4343平方キロメートルを覆っています。そしてここは実は3州に渡って広がっているのです-マレーシア半島のケランタン州、トレンガヌ州、そしてパハン州です。地元の言語ではタマン・ネガラ(ブハサ・マレーシア)はシンプルに国立公園という意味です。1939年には保護区として宣言されています。
タマン・ネガラへはツアーオペレーターを予約するか、またはクアラルンプールから出ているバスを利用して行くことができます。パハン州のジェラントゥットからクアラテンベリングジェティまでは10キロあり、そこでパーク許可書、カメラ許可書、釣りなどの料金を支払います。また、ここは国立公園への入り口でもあり、船を使って行きます。
パーク内に宿泊施設はありますが、テンベリング川の向かいには格安から高級まで幅広い選択肢があります。このエリア付近に宿泊する場合、パーク内に入るのに水上タクシーを使う必要があります。川のこちら側にはたくさんの食事処があり、川に浮かぶ小さなレストランからナイトマーケットまで幅広くあります。
ジャングルは数多くの動植物の生息地となっています。イノシシ、サンバー鹿、ナナフシ、蛇、さそりなどの生物を期待できます。大きなものでは、インドシナトラ、アジアン象、ガウル、サイなどがいます。動物は観光客を満足させるために決まったスケジュールで動くわけではありませんので数日間の根気よさと運が必要です。タマン・ネガラは鳥愛好家のパラダイスでもあります。サイチョウ、キツツキ、チメドリやその他珍しい鳥を見つけることができます。
パーク内ではさまざまなレベルのアクティビティが提供されています。パーク内へ入ることのできるボートライドだけでも十分楽しいですが、タハン川沿いのラタ・ベルコー・キャスケードへのライドもおすすめです。このボートライドはとても景色がよく、またプールで水浴びをすることもできます。底流がところどころ強い場所もありますので常に注意を払ってガイド・ボートマンの指示に従うことが大切です。
私のように歩くことが好きならタマン・ネガラは最高の場所です。キャノピー散歩は地上40メートルに作られたつり橋から雨林を体験できるユニークな方法です。これはとれも人気でつり橋は一度に決められた人数しか渡れないので辛抱強く自分の番が来るまで待たなくてはいけません。
ジャングルの夜の散歩も可能であり、メイン入り口からスタートしますので川の向こう側に宿泊している場合は水上タクシーを使わなくてはなりません。この散歩は夜行性の生物とその夜間の行動を観察することができるいい機会です、また、夜のジャングルはスリリングなものがあります。
もう1つのおすすめトレッキングはブキッ・テレセック(334メートル)またはテレセックヒルで、これらでは素晴らしい公園のパノラマ景色を見ることができます。アルプスやヒマラヤをトレッキングしたことのある方には少々物足りないと感じるかもしれませんが、実際は高い気温と湿気で、想像している以上にきついものがあります。途中の景色がヒルの存在を忘れさせてくれるかもしれません。また、野生の豚やさまざまな種類の鳥を見ることもできます。
もう少し体力のある方にはタマン・ネガラの洞窟がいいかもしれません。ここではテンベリング川からリバーライドに乗り、ジャングルの道を使ってグア・テリンガ(イアー洞窟)の洞窟へたどり着きます。ここは石灰岩露頭が耳の形に削られています。中には古い絵やラウンドリーフこうもりが湿った薄暗い角にいます。
ジャングルの中で一晩過ごしてみても構わないという方には安全に過ごせるジャングルの隠れ家があり、野生の動物を見られるいい機会です。その中でも特に人気なのがバムバンタビンです。
タマン・ネガラへ来たのなら、オラン・アスリ、マレー人の先住民族の居留地も忘れてはいけません。居留地へ入るにはガイドが必要ですがこの遊牧民族がどのように自分らを支え、ジャングルで生活していたのかを見れるのはとても魅力的です。